
thumb|200px|布団
布団(ふとん)は日本、韓国、中国などで広く用いられる寝具のひとつ。畳やベッドの上に敷いて、睡眠時に用いる。主に、人が上に横たわるための敷き布団(しきぶとん)と、人の上に被せる掛け布団(かけぶとん)に分けられる。
布団は、人が快適に寝ることを目的に用いる。寝る際に、体温が下がらないように保温し、体重が一点に集中して、痛くなることがないようにする効果がある。このような効果を高めるために、布の袋の中に綿、ポリエステルなどの化学繊維、羽毛、羊毛などが詰められ、型くずれしないように糸で固定されている。綿や化学繊維は掛け布団にも敷き布団にも用いられるが、羽毛は主に掛け布団、羊毛は主に敷き布団に用いられる。同じ材質であれば、一般的に厚みのある方が、効果が高いが、厚すぎると重くて圧迫されたり、姿勢が曲がったりする弊害もでる。
寒い季節には、掛け布団をかける前に「肌布団(はだぶとん)」という直接肌にかける軽い布団を併用する場合もある。逆に、暑い季節は厚いものでは暑すぎで寝苦しくなる事が多いので、暑さを和らげるために薄い掛け布団を使うか、代わりにタオルケットを用いることがある。
通常、布団だけでなく、布団を包む布団カバーをつけて使用する。これは、洗濯を容易にし、衛生を保つためである。宿泊施設などでは、カバーの代わりに、もしくはカバーの上にさらにシーツを用いることが多い。この場合、敷布団にシーツをかけ毛布を一枚から数枚のせて最後に掛け布団をかぶせる。合宿などで用いる研修所では、衛生のためにシーツを毛布の下にも敷いてシーツに挟まれるようにして寝ることを推奨される。ユースホステルでは袋状のシーツに入ってから布団に入るように規定されている。
畳に敷いた布団は、毎日、就寝の前に敷き広げ、起床ののち折り畳んで収納することが慣習化されている。これを布団の上げ下ろしという。上げ下ろしすることで、部屋を広く使うことができると同時に、部屋にほこりが溜まることを防ぐことができる。布団を畳まずに敷いたままであることを、万年床(まんねんどこ)という。万年床は不精で不潔なことの代名詞になっている。
また、布団には夜間、睡眠中に人間から排出される汗のために水分がかなりたまる。そのため、時々、天気の良い日に戸外に干す必要があり、これを布団干し(ふとんぼし)と呼ぶ。このとき、布団が物干し竿から風などで落ちないように「布団ばさみ」を使って抑えておき、また、室内に取り込む前に、ほこりを落とすために「ふとんたたき」を用いて適度にはたくのが良い。しかしながら、現代では、部屋の日照や生活時間の問題、景観に関する条例などから布団を干すことができないところも多くあり、そのような場合、代わりに「布団乾燥機」を用いて水分を減らすことが行われている。
布団は長く使用していると、ダニが発生することが多い。ダニはアレルギーを引き起こす場合がある。これは特にアトピーや喘息を持つ人の場合には深刻な問題である。このような問題を防止するため、最近では、防ダニ加工や、抗菌加工が施されたアレルギー対策布団も販売されている。
ふとんのお手入れ方法は最近ではふとんを叩くことは繊維を傷め、ダニを殺す成果もなく(反対側に逃げる)そもそもふとん叩きは畳を叩くものでふとん用ではないことから、専門家はふとんを叩くことを薦めない。手でやわらかくほこりをはたき、ふとんの上から直接掃除機をかけることがほこり、ダニを吸うには効果的といわれている。最近、NHKの番組でもめん綿とポリエステル綿が掃除機をかけてほこりとダニの量が1番減ったと紹介され話題になった。このような理由から最近では羽毛ふとんなどよりも昔ながらの手作りもめん綿ふとんなどがにわかに売れてきている。
布団を保管する際や、引越の際には、布団袋(ふとんぶくろ)という大きな袋に布団一式を詰める事が行われている。
来客用の布団や、季節に合わない布団を保管するには、大きなスペースが必要となるが、押し入れに十分な空間がない場合、電気掃除機で布団内部の空気を吸い出してコンパクトにすることができる、布団圧縮袋(ふとんあっしゅくぶくろ)が用いられる場合もある。
こたつにかけて使用されるものは、寝具ではないが、同じような形状であるためこたつ布団と呼ばれる。
掛け布団は中に詰めてある中綿の種類により、保温性・保湿性が大きく異なる。